(English follows Japanese)
『ソムニア (Somnia)』は、《夢》をモチーフにしたカードゲームです。
あなたは夢の世界を探索しながら、綺麗な夢のかけらを集めつつ、追いかけてくる《悪夢》から逃れていきます。
悪夢から逃れて朝を迎えるには、夢のかけらを一杯集めるか、なるべく集めないかを選ばなくてはなりません。しかし、あまり集めすぎると、かえって夢のとりこになってしまうかも……?
2~4人用、30分。ゲームマーケット2019秋の新作として発売しました。
どんなゲーム?
本作は「トリックテイキング」というジャンルのゲームです。
トリックテイキングでは、カードを全員に同じ枚数配ります。そこから順番にカードを1枚ずつ出していき、出したカードの数をくらべてより大きい人がカードを取ります。これを1回の《夢作り》と呼び、配られたカードのぶんだけ《夢作り》を繰り返します。
大きな特徴としては、
・最初に出たカードと同じ色のカードを持っていたら、《夢の約束》として必ず出さなくてはならない
・最初に出たカードと同じ色でないと、《夢作り》でカードを取ることができない
という2点があげられます。さらに『ソムニア』では、
・最初に出たカードの色よりも強い《悪夢の色》が途中で現れる
というポイントがあり、《悪夢の色》をどうコントロールするかが勝敗の分かれ目となるでしょう!
ここが面白い!
『ソムニア』は「負けを決めるゲーム」ですが、負けの決まり方にいろいろあることが、独特な駆け引きを生み出しています。
それぞれのカードには《夢のかけら》という点数があります。これを「多く集める」か、または「なるべく集めない」ことがこのゲームの目的です。つまり、3人戦では2位に、4人戦では2~3位になってしまうと、夢と朝のあいだに取り残されて負けてしまうのです。
しかし、それだけではありません。《夢のかけら》を決められた数よりも多く取りすぎてしまうと、夢のとりこになってしまい朝を迎えられず負けてしまいます。2位ではなく1位の人が負けてしまうこともあるのです!
さらに、4色の夢カードのうち1色は、ゲームの途中で《悪夢の色》に変わります。
この色は最初は決まっておらず、同じ色のカードを出すという《夢の約束》を最初に破った色が悪夢の色となってしまうのです! 悪夢の色となったカードは、強さや点数が変わります。あなたが無事に朝を迎えられるかどうかは、悪夢の色がどう決まるか、悪夢をうまく逃れたり利用したりできるか、その駆け引きにかかっているのです。
こうして《夢作り》が終わると、負けた人はライフを1点失います。
誰かが最初に3点失うまで、ゲームを繰り返します。最初はどう立ち回ればいいか分からないのが、次第に夢を操る方法を覚えていくことでしょう。
おわりに
「トリックテイキング」としては比較的ルールが易しく、あまりこのジャンルに慣れていない方にも遊びやすいゲームになっています。その一方で、《悪夢の色》がどのタイミングで決まるかが毎回異なり、意外性とともに飽きない面白さを演出してくれるでしょう。
以下のリンクより、説明書をご覧いただけます。
2024年 海外版のご案内
このたび、アメリカのNew Mill Industriesより、本作の海外版がリリースされることになりました。イラストレーションはAlisha Girouxさんです。彼女の怖ろしくも魅力的なキャラクターデザインとともに、新版を楽しんでいただければと願っています。
2024年12月末のリリースにむけて、New Mill Industriesのサイト(英語)より、事前予約を受付中です。
You are explorers in your colorful, shady, and fearsome dreams. In Somnia, kids collect fragments of dreams and try to exit from their dream world to escape from the chasing Nightmare. You should choose to collect the fragments as many or as few as possible. But once you have collected too many, you would be caught inside your mind.
Somnia is a trick-taking game for 2 to 4 players, duration of 30 min approx. The game is based on Swiss traditional card game Mittlere Jass (aka Middler) and Molotov Jass. In 3- or 4-player game, 36 cards of 4 suits each having 0 to 20 points are equally dealt and played, the winner of each trick receiving all cards and their points. In 2-player game, 24 cards are used and each player draws a card per trick.
Your goal is to avoid becoming the “middler.” In 3-player game the 2nd pointed player loses, and in 4-player game the 2nd and 3rd pointed player lose. They are caught in the nightmare. Moreover, if you collect 100 or more points (151 points in total), you lose to get drowned into the depth of your dream. All players have 3 life points each and loser(s) of a deal pay 1 life point. The game continues until someone loses all their lives.
The trump suit Nightmare is not determined at first, but if someone cannot follow the suit led to sluff a card of other suit, that immediately becomes the Nightmare suit throughout the deal – i.e., ruffed. Some cards of the Nightmare suit promotes – their ranks change from 7 to 12, 5 to 11, with card points also changed from 2 to 20, 0 to 13.
There is no bidding, no exchange of cards, but the whole game is quite well balanced, flashy, and exciting. You can choose whether to win or not to win. Also, when one player wins many tricks you can cooperate with the others to let the top-runner lose. 3- and 4-player rules are written so as to closely reproduce the original game but make it much easier to play. 2-player rules are our original variant, an hommage to the traditional game.
You can download English translation of the rulebook below:
Somnia – English Rulebook
This title was released first in Tokyo Game Market 2019 Autumn, Nov. 23 (Sat). Fortunately, this title will be republished from New Mill Industries at the end of 2024! Now the pre-order site is available.